【2020年4月版】
ゴールデンタイムになると光回線が遅くなるけどどうしたらいいか?
思いつく限り速度や安定性を向上させる方法についてまとめてみました。
目次
回線速度の改善は自己責任でお願いします。
回線速度の改善は自己責任でお願いします。
そもそも回線速度の改善は上手くいかない可能性があるうえに、費用がかかる方法もあります。
速度や安定性を向上させるためにできるのはこのあたり
光回線の速度や安定性を向上させる方法は思いつく限りだと次の方法が挙げられます。
- ネットに接続しているモノ全て再起動する
- 接続方法をIPv4 PPPoEからIPv4 PPPoE + IPv6 IPOEに変更する
- LANケーブルなど、インターネット接続に使用しているケーブルが断線していないか確認する
- 無線LANで接続している場合は無線LANルーターの配置が適切か確認する
- 無線で接続している場合は無線LANルーターを高性能なものに取り換える、もしくは有線に変える
- 光回線のサービスを提供している企業へ問い合わせをする
- 速度が速い光回線へ乗り換える
上から順に説明していきます。
ネットに接続しているモノ全て再起動する
ゴールデンタイムになると光回線が遅くなるという状況を改善するための方法の一つとして、
ネットに接続しているモノ全てを再起動するという方法があります。
もう少し詳細に説明すると『インターネットに接続しているモノ全ての電源を一度落とし、コンセントを一端抜いて、再度差し込んで、最後にもう一度インターネットに接続しているモノ全ての電源をもう一度入れなおす』
という流れの作業が必要になります。
インターネットを利用している環境によっても異なりますが、
インターネットに接続しているモノとはホームゲートウェイ機器や、無線LANルーター、パソコンが多いのではないでしょうか。
ホームゲートウェイ機器とはインターネットの契約をした後に、ネット回線の工事することになると思うのですが、
ネット回線の工事後に取り付けられるルーターのようなもののことです。
たとえばauひかりのホームゲートウェイ機器の種類の一つに次の画像のようなデザインのものがあります。
『インターネットに接続しているモノ全ての電源を一度落とし、コンセントを一端抜いて、再度差し込んで、最後にもう一度インターネットに接続しているモノ全ての電源をもう一度入れなおす』と始めのほうで説明しましたが、
前半は工事したところから遠いところから順に作業を行い、
後半は工事したところから近いところから順に作業を行います。
これだけだとわかりにくいのでもう少し詳細に説明します。
たとえばホームゲートウェイ機器、無線LANルーター、パソコンを所有している場合は、
おそらく工事した箇所から近い順はホームゲートウェイ機器、無線LANルーター、パソコンの順になると思います。
その場合は、パソコン、無線LANルーター、ホームゲートウェイ機器の順に電源を一度落とします。
次にコンセントをパソコン、無線LANルーター、ホームゲートウェイ機器の順に一端抜いて、
またコンセントをホームゲートウェイ機器、無線LANルーター、パソコンの順に再度差し込みます。
最後にホームゲートウェイ機器、無線LANルーター、パソコンの順に電源をもう一度入れなおします。
電源を落としたり、コンセントを抜く作業は工事したところから遠いところから順に行い、
コンセントを差しなおしたり、電源を入れなおすのは工事したところから近いところから順に行うということになります。
接続方法をIPv4からIPv4 over IPv6に変更する
速度や安定性を上げるために、接続方法をIPv4(IPv4 PPPoE)からIPv4 over IPv6(IPv4 PPPoE + IPv6 IPOE)に変更するという方法があります。
IPv4や、IPv6、PPPoE、IPOEが何なのかわからない方が居ると思うので説明していきます。
まずIPv4とIPv6についてですが、IPv4とIPv6はIPアドレスというもので、
IPアドレスとはインターネットに接続されたパソコンを識別するための固有の番号です。
IPv4はIPアドレスを32ビットのデータとして表現します。
つまりどういうことかというと、ビットとは二進法なので、IPv4はアドレスの総数は2の32乗個になるということになります。
2の32乗個を計算すると42億9496万7296なので、IPv4はアドレスの総数は42億9496万7296です。
つまり最大約43億台のパソコンをインターネットに直接接続できます。
しかしインターネットの急速な普及により、現在ではIPv4だけではアドレスの数が足りなくなるという状況が生じてきました。
そこでIPv6が注目されるようになりました。
IPv6ではIPアドレスを128ビットのデータとして表現します。
IPv6ではIPアドレス数はIPv4と同じ計算方法を使うと2の128乗個になり、
計算すると約340澗(かん)になるそうです。
澗(かん)という単位は10の36乗で、億とか兆とか京とは比べ物にならないくらい大きな単位です。
つまりIPv6というIPアドレスを利用するとIPv4とは比べ物にならない数のパソコンを接続できるため、
他者が利用するパソコンなどのインターネット接続との混雑を避けることができます。
アドレス数 | 説明 | |
---|---|---|
IPv4 | △ | IPアドレスが少ないためネット接続が混雑しやすい |
IPv6 | ◎ | アドレス数は実質無限なためネット接続が混雑しない |
次にPPPoEとIPoEの違いについて説明します。
PPPoEはPPP (Point-to-Point Protocol)という通信方式の機能を、 オフィスや一般家庭で利用されているネットワークであるイーサネット上で利用できるようにしたものです。
PPPoEによる接続は電話回線でインターネット接続をしていた頃から存在していて、
ユーザーIDとパスワードを入力して接続するというのが特徴的です。
PPPoEは古い接続方式のためか、通信速度は最大200Mbpsで、あまり速くはありません。
また、PPPoE方式は電話回線網とプロバイダを相互に接続するネットワーク終端装置を経由します。
ネットワーク終端装置はプロバイダーごとに用意されていますが、一つ一つの装置には通信容量に限界があります。
そのため、PPPoEはゴールデンタイムのようにインターネットの通信量が増加する時間帯になると、ネットワーク終端装置の付近でトラフィックが混雑し、ネットワークの速度が低下します。
IPoEは電話回線の時代からある通信方式をイーサネットに対応させたPPPoEと違い、IPoE方式ではイーサネットの利用を前提としています。
新しい接続方式であるIPoEでの通信速度は最大100Gbpsです。
また、IPoEは通信容量の大きいゲートウェイルーターを経由し、直接インターネットに接続します。
なお、IPoE方式では従来型のIPv4方式のIPアドレスを使用したWebサイトには接続できず、IPv6方式のIPアドレスを使用したWebサイトにのみ接続可能です。
そのため、IPoE方式なら快適にインターネットを利用できる一方で、IPoE方式だけではIPv6接続に対応したWebサイト以外は表示できないということになります。
最大速度 | 混雑具合 | IPv4サイト対応 | |
---|---|---|---|
PPPoE | 200Mbps | 混雑する | 〇 |
IPoE | 100Gbps | 混雑しない | × |
最後にIPv4 over IPv6について説明します。
IPv4 over IPv6は、カプセル化という技術を利用して基本的にIPv6 IPoE環境で通信を行いながらも、従来のIPv4 PPPoEでの通信をできるようにしたものです。
基本的にはIPv6 IPoEで接続されますが、IPv4のみ対応したサイトを閲覧した場合は、IPv4 PPPoEに切り替わります。
IPv4 over IPv6という通信方法により、IPv6 IPoEの通信環境を利用しながら、IPv4のみ対応したサイトにも接続できるようになります。
IPv4 over IPv6という接続方式を利用したいと思っても、IPv6に対応していないブロードバンドサービスを提供している企業もあるので注意が必要です。
最大速度 | 混雑具合 | IPv4サイト対応 | |
---|---|---|---|
IPv4 PPPoE | 200Mbps | 混雑する | 〇 |
IPv6 IPoE | 100Gbps | 混雑しない | × |
IPv4 over IPv6 | 100Gbps | 混雑しない | 〇 |
IPv4 over IPv6で接続するためにはどうしたらいいのか?
ここからはIPv4 over IPv6で接続するためにはどうしたらいいか説明していきます。
結論からいうと、利用している光回線のサポートセンターに連絡して変更方法を聞いてみたほうが早いと思います。
まずは次の流れでサポートセンターへ問い合わせをしてみてください。
- 利用している光回線のサポートセンターに連絡してIPv4 over IPv6にすでになっているか確認する
- IPv4 over IPv6になっていないのであれば変更方法を聞く
IPv4 over IPv6への変更の流れは利用している光回線によって異なりますが、思いつく限りですと次のような方法でIPv4 over IPv6接続へ変更できると思われます。
- v6プラスのオプションに加入する
- ホームゲートウェイ機器がIPv4 over IPv6に対応されてない場合は交換してもらう
- IPv4 over IPv6に対応した無線LANを利用する
光回線の種類によってはv6プラスのオプションに加入しなければ、IPv4 over IPv6接続に切り替えられないことがあります。
光コラボレーションの光回線はv6プラスオプションへの加入が必要なケースが多いです。
v6プラスオプションが存在するかどうかはサポートセンターに聞いてみないと判らないと思うので、
サポートセンターへ連絡して聞いてみたほうが良いと思います。
ホームゲートウェイ機器がIPv4 over IPv6に対応されてない場合は、
IPv4 over IPv6に対応したホームゲートウェイ機器に交換してもらう必要があります。
IPv4 over IPv6に対応したホームゲートウェイ機器に交換してもらえるかどうかは
光回線のサポートセンターに聞いてみないと判らないと思うので、
サポートセンターへ連絡して聞いてみたほうが良いと思います。
IPv4 over IPv6に対応した無線LANを利用することで、
IPv4 over IPv6の接続方法を生かしたインターネット接続が可能になる場合があるようです。
レアケースなうえ、自分で判断してIPv4 over IPv6に対応した無線LANを利用するのは微妙だと思われるため
光回線のサポートセンターへ連絡して聞いてみたほうが良いと思います。
LANケーブルなど、インターネット接続に使用しているケーブルが断線していないか確認する
インターネットの接続に使っているLANケーブルなどのネットワークケーブルが断線していないか確認してください。
LANケーブルなどのネットワークケーブルが断線している場合はそのケーブルを取り換えてください。
断線していなくても、ケーブルが内部で断線が起こっていてもおかしくないくらい潰れていてとてもネットに繋がっているとは思えない場合もあると思います。
その場合も、断線のときと同様に新しいケーブルと取り換えてみてください。
無線LANで接続している場合は無線LANルーターの配置が適切か確認する
無線LANで接続している場合は無線LANルーターの配置が適切か確認してください。
無線LANルーターとパソコンの距離が遠い、
また、無線LANルーターとパソコンの間に遮蔽物があるとネットワークの接続が不安定になることがあります。
無線で接続している場合は、無線LANルーターを高性能なものに取り換える、もしくは有線に変える
無線で接続している場合は、無線LANルーターを高性能なものに取り換えたり、有線に変更することで速度や安定性が増すケースがあります。
無線LANルーターを取り換えるのは費用がかかりますが、
有線に変更するのは状況次第によっては割と手軽にできると思うので、
試せるのであればやってみると良いと思います。
光回線のサービスを提供している企業へ問い合わせをする
光回線のサービスを提供している企業へ問い合わせをして、速度や安定性を向上させる方法について聞いてみるのも方法の一つだと思います。
料金を支払って光回線のサービスを受けているので、カスタマーサポートのような窓口でなんらかの対応はしてもらえると思います。
速度が速い光回線へ乗り換える
おすすめ光回線 | 速度(安定性) | 提供エリア |
---|---|---|
NURO 光![]() |
かなり速い | 関東・東海・関西2府3県 |
ドコモ光 | 速い | 全国 |
auひかり | 割と速い | 46都道府県 |
SoftBank光 | 割と速い | 全国 |
コミュファ光![]() |
割と速い | 東海地方・長野県 |
ピカラ光![]() |
割と速い | 四国地方 |
EO光![]() |
割と速い | 近畿と福井(一部) |
BBIQ![]() |
普通 | 九州地方 |
※光回線名をクリックすると各光回線のおすすめ代理店や申し込み窓口のホームページがポップアップします。
速度が速い光回線に乗り換えることで速度や安定性が向上することがあります。
速度が速いおすすめの光回線は上記の通りになります。
上記に挙げたおすすめ光回線はすべて回線速度や安定性に関するユーザーの評価が普通以上です。
速度や安定性に定評がある光回線のみピックアップしました。
速度が「速い」とか「割と速い」という表現をしましたが、速度の速さと安定性の高さ、応答速度はおおよそ比例するものだと思って問題ありません。
つまり上記の表のなかではNURO光が一番速度が速くて、回線も安定しています。
「最速」光回線ランキング
速度の速い光回線について、ランキング形式でまとめた記事があります。
高額キャッシュバック等が可能な申し込みに適した代理店なども紹介しているので是非チェックしてみてください。
「最速」光回線ランキング!全国編へ