NTT東西のADSLがサービス提供終了になり、ISDNも新規受付終了になるというニュースを見かけました。
今回はADSLのサービス提供終了と、ISDNの新規受付終了についてまとめました。
ADSLとISDNとは
ADSLとISDNとは光回線より前に普及していたブロードバンドサービスの一種です。
キツい言い方をしてしまうと時代遅れのネット回線です。
光回線と違うのは接続の方式です。
専門的な話を書いてもピンとこないと思うのでざっと説明すると、最大速度は光回線と比べて遅く、基地局から離れていればいるほど更に速度が遅くなるという欠点も持ったネット回線でした。
また、光回線やADSLはネット使い放題なのですが、ISDNはダイアルアップ接続のため通信料がかかりました。
長所は月額料金が光回線に比べて安いというところくらいですね。
ADSLとISDNを光回線のauひかりと比較すると…
ADSL | ISDN | 光回線 | ||
---|---|---|---|---|
回線名 | フレッツADSL | フレッツISDN | auひかり | |
最大速度 | 上り | 5Mbps | 64Kbps | 1Gbps |
下り | 47Mbps | 64Kbps | 1Gbps | |
月額料金 | 2,800円 | 2,800円 | 4,900円~ | |
通信料 | 無料 | 有料 | 無料 |
ADSLとISDN、光回線であるauひかりのホームタイプを比較しました。
光回線に比べてADSLやISDNの方が月額料金が安いですが、最大速度が光回線の方が圧倒的に速いです。
通信速度の桁がKbpsとMbpsとGbpsとありますが、1Mbpsは約1000Kbpsと同じ、1Gbpsは約1000Mbpsと同じです。
ADSLはもしかしたら辛うじて現役のネット回線かもしれませんが、ISDNを利用するメリットはもう殆んどないですね。
通信料とはネットに接続するときに費用が発生するかどうかについて書いた項目ですね。
ブロードバンドサービスは今では使い放題ですが、ISDNが普及していた頃はネットに接続した時間に応じて通信料が発生するというのが当たり前でした。
どれくらいの額かかるかは詳細にはわからなかったのですが、恐らく電話の通話料くらい(10円/3分程度)の費用が発生するはずです。
ADSLとISDNのサービス終了はいつ?
新規受付終了 | サービス提供終了 | |
---|---|---|
ADSL | 2016年6月30日 | 2023年1月31日 |
ISDN | 2018年11月30日 |
ADSLとISDNの新規受付終了やサービス提供終了の日時は上記の通りです。
ADSLは2023年1月31日にサービス提供終了、ISDNは2018年11月30日に新規受付終了します。
ADSLに関しては既に新規受付を終了しているらしく、ISDNはサービス提供終了時期についてはまだわかりませんでした。
ADSLの新規受付終了はフレッツ・ADSLに関してのみのようなので、もしかしたら他社のADSLサービスはまだ新規受付しているかもしれません。
ISDNよりADSLの方がまだ利用価値があるネット回線だと思うのですが、ADSLの方が先にサービス提供終了してしまうのは謎ですね。
ADSLやISDNの利用者はすぐに光回線に乗り換えるべきか
まだ乗り換えなくても良いと思いますが、いずれにしろいつか光回線に変えなければならなくなってしまいます。
ADSLは月額料金が安いため、速度はそんなにいらないというのであればそのまま利用したら良いと思います。
ISDNは月額料金は安いものの、通信料が別途かかるためインターネットをそれほど利用しないという方のみそのままで良いと思います。
そもそもネット回線をそれほど使っていないというのであれば、サービス終了時にADSLやISDNを解約して、光回線は利用しなくても良いかもしれませんね。